心に響く聖書の言葉

カリスマ運動とは?



一、カリスマ運動とは?


 カリスマ運動とは、聖霊のしるしを強く求め、使徒の働きに記述された初代教会と同じように異言を語り、いやしの奇跡を行い、神の啓示が与えられることを信じるように教える働きかけを言います。そのため、支持者は恍惚的な体験、神秘的現象、奇跡的なしるしなどを求めます。カリスマ運動のおもな聖書的根拠は、使徒の働きにあります。

2章4節
すると、みなが聖霊に満たされ、御霊が話させてくださるとおりに、他国のことばで話しだした。
2章43節そして、一同の心に恐れが生じ、使徒たちによって多くの不思議としるしが行われた。
6章8節さて、ステパノは恵みと力とに満ち、人々の間で、すばらしい不思議なわざとしるしを行っていた。
8章6節群衆はピリポの話を聞き、その行っていたしるしを見て、みなそろって、彼の語ることに耳を傾けた。
14章3節それでも、ふたりは長らく滞在し、主によって大胆に語った。主は、彼らの手にしるしと不思議なわざを行わせ、御恵みのことばの証明をされた。

 初代教会はペンテコステの日の異言に始まり、多くのしるしと不思議なわざが行なわれたので、福音伝道が飛躍的な成果を上げ、教会は成長しました。従って、今日でもリバイバルが起こされるためには、しるしを伴う伝道が必要であると彼らは主張します。次の聖句はカリスマ派の教師が大好きな聖句です。
ヘブル13:8 イエス・キリストは、きのうもきょうも、いつまでも、同じです。
 初代教会時代に神様の新しい啓示、異言、奇跡的ないやしがあったのだから、今の時代にも起きるはずだと彼らは説明します。また次の御言葉も必ずと言ってよいほど用いられます。
マルコ16:17-18 「信じる人々には次のようなしるしが伴います。すなわち、わたしの名によって悪霊を追い出し、新しいことばを語り、蛇をもつかみ、たとい毒を飲んでも決して害を受けず、また、病人に手を置けば病人はいやされます。」
 写本の問題を脇に置いたとしても、本当にこのようなことが現在でも起きるのでしょうか?クリスチャンは毒を飲んでも大丈夫なのでしょうか?病気になっても手を置いて祈ってもらえば必ずいやされるのでしょうか?・・・ カリスマ運動では「当然起こりうる」と教えています。

 
カリスマ運動のおもな問題点として、次の五つが挙げられるでしょう。
@不思議なしるし
A新しい啓示
B病気のいやし
C異言
D聖霊のバプテスマ
 これらは現在も本当に起こっている事でしょうか?もし、カリスマ運動が主張していることが事実であり、神様の御心なら誰もそれに文句を言うことが出来ません。神様の御心を否定するなら、真理に逆らう者としてさばかれてしまいます。しかし、彼らの主張が事実ではなく、神様の御心でないなら、その間違いに気付いた信仰者は彼らにその誤りを認めさせ、彼らを正しい信仰へ導く義務があります。そして他の兄弟姉妹たちがその間違った教えに陥らないように、教え祈るべきです。

ヤコブ5:19-20 私の兄弟たち。あなたがたのうちに、真理から迷い出た者がいて、だれかがその人を連れ戻すようなことがあれば、罪人を迷いの道から引き戻す者は、罪人のたましいを死から救い出し、また、多くの罪をおおうのだということを、あなたがたは知っていなさい。

ローマ16:17 兄弟たち。私はあなたがたに願います。あなたがたの学んだ教えにそむいて、分裂とつまずきを引き起こす人たちを警戒してください。彼らから遠ざかりなさい。