心に響く聖書の言葉

聖書的シンプルライフ第四章


第 四 章  忠実な管理者となる



Tペテロの手紙4:10-11 それぞれが賜物を受けているのですから、神のさまざまな恵みの良い管理者として、その賜物を用いて、互いに仕え合いなさい。語る人があれば、神のことばにふさわしく語り、奉仕する人があれば、神が豊かに備えてくださる力によって、それにふさわしく奉仕しなさい。それは、すべてのことにおいて、イエス・キリストを通して神があがめられるためです。

 クリスチャンは、神様からいただいたものを管理しなければならないと聖書は教えています。上記の聖句は各人に与えられる「賜物」のことを言っています。「語る人」「奉仕する人」が出てきます。またローマ人への手紙では「教える人」「勧めをする人」「分け与える人」「指導する人」「慈善を行う人」が取り上げられています。(ローマ人への手紙12:7-8)

 もしもクリスチャンが一人で全部の働きをやっていたら、疲れて果ててしまうでしょうし、すべてが不十分になってしまうでしょう。ですから各人が自分の賜物を知って、その賜物をしっかり用いて奉仕することが求められています。

 マタイによる福音書25:14-30 には、タラントのたとえがありますが、まったく同じことを教えています。すべての人は神様からタラント(賜物)をいただいています。各人に与えられる能力、学力、体力、環境、容姿、賜物、そして寿命は個人差があります。しかし、それを理解し、受け入れて、神様の栄光のためにタラントを用いるなら神様の祝福を受けるのです。しかし、神を恐れ、土の中に隠し、何にも用いない者はさばかれてしまいます。このたとえはクリスチャンだけでなく、すべての人を対象に教えられています。


 また、私たち人間が神様から委託されているものの中には、この被造物の世界があります。

創世記1:28-30 神は彼らを祝福された。神は彼らに仰せられた。「生めよ。ふえよ。地を満たせ。地を従えよ。海の魚、空の鳥、地をはうすべての生き物を支配せよ。」 神は仰せられた。「見よ。わたしは、全地の上にあって、種を持つすべての草と、種を持って実を結ぶすべての木をあなたがたに与える。それがあなたがたの食物となる。また、地のすべての獣、空のすべての鳥、地をはうすべてのもので、いのちの息のあるもののために、食物として、すべての緑の草を与える。」そのようになった。

 自然も、動物も資源も、すべてが私たちにゆだねられているのです。それらを管理し、守り、維持し、育てることが重要です。それは私たちが生きていくうえで食物となるからです。人間の身勝手な考えで自然を破壊していくなら、その報いは私たちに帰ってくることになります。ですから自分が食べて生きてゆけるだけを収穫することが基本です。自分だけが富むために自然から乱獲していくなら、周りの人々の迷惑となるばかりか、後の時代の人々をも苦しめることになります。必要な分だけを収穫すること、必要な分だけを購入すること、必要な分だけを蓄えること。これが管理者としてのシンプルライフです。


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