心に響く聖書の言葉

2.ディスペンセーションの歴史


 ディスペンセーションの神学が広まったのは、19世紀のイギリスにおいてでした。エドワード・アービン(1792年-1834年)がこの解釈法を用いました。そしてこの教えを広めたのが、プリマス・ブレザレン(同胞派)の指導者、ジョン・ネルスン・ダービー(1800年-1882年)です。そのため、ダービーがディスペンセーションを最初に教えたと一般的には認められています。

 アメリカではC・I・スコフィールドによる『スコフィールド引照注解付き聖書』が出版されてからディスペンセーションが周知されるようになりました。この聖書にはディスペンセーションの解釈に基づいた注解が加えられています。ムーディー聖書学院、ダラス神学校などがこの神学に基づいて教え、ディスペンセーションが確立していきました。その中でも特にダラス神学校の創設者で初代校長、ルイス・スペリー・シェイファー(Lewis Sperry Shafer、1871- 1952)、後任のジョン・F・ワルブード(1910-2002)、教授の一人、チャールズC・ライリー等により、ディスペンセーションが広く認められるようになりました。

 日本においてはダラス神学校を卒業された後、吹田市にて伝道された高木慶太先生がディスペンセーションの立場に立った著書を出版されて福音派の多くの方々にも受け入れられました。下記の書籍はディスペンセーション主義の立場に立って書かれています。

『近づいている人類の破局』高木慶太著 いのちのことば社1974年

『これからの世界情勢と聖書の預言』高木慶太著 いのちのことば社1983年

『近づいている世界の終焉』高木慶太著 いのちのことば社2002年

『レフト・ビハインド』ティム・ラヘイ著 いのちのことば社 2003年

『永遠から永遠まで』エーリッヒ・ザウアー著 みくに書店、1968年

『聖書の主要教理』L.S.シェイファー著 聖書図書刊行会、1985年

『聖書パノラマ』A.T.リード著 いのちのことば社、1976年

『世界大崩壊のシナリオ』ジョン・F・ワルブールド著 中央アート出版1991年

『イエス・キリストの黙示』ジョン・F・ワルブード著 いのちのことば社1980年

『地球最後の日』ハル・リンゼイ著 いのちのことば社 1973年

『サタン:その正体と最後』ハル・リンゼイ著 いのちのことば社1975年

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