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心に響く聖書の言葉


本当にある恐ろしい話 ルカによる福音書12章1-9節

1.恐ろしいもの
 あなたが怖いもの、恐ろしいものは何でしょうか?昔から言われているのは、地震、雷、火事、親父です。私はムカデが大の苦手です。子供の頃に噛まれた経験があるからです。
 しかし最も怖いのはやはり人間です。親兄弟を殺したり、むしゃくしゃしていたからと言う理由で無関係の人を殺害する事件が増えています。猟奇殺人と呼ばれる残酷な殺人や、人が死ぬ様を見て楽しむ快楽殺人など考えられない事件が起こっています。最近は世界中でテロ事件が起こり、いつ巻き込まれるかわからない時代です。人間ほど恐ろしいものはないと言えます。

2.恐れてはいけません
 近い将来、迫害により危機的状況を経験することになる弟子たちに、イエス・キリストは次のように教えられました。
12:4 そこで、わたしの友であるあなたがたに言います。からだを殺しても、あとはそれ以上何もできない人間たちを恐れてはいけません。
 この教えは、人のいのちはこの世で終わりではなく、死後の世界があることが前提となっています。人は死んだら終わりだと考える人がいますが、それは主観によるもので、何の証拠も根拠もありません。それどころか人は死後の世界があることを本能的に知っているのです。その証拠に世界中のほとんどの人が何かしらの宗教に入っており、永遠に目を向けようとします。霊についての話題には事欠きません。死後の世界はあるのです。神の子としてこの世に来られたイエス・キリストは、死後の世界があるのだから一時的なこの世の体を殺すだけの人間を恐れる必要はない、と教えられたのです。

3.恐れなさい
12:5 恐れなければならない方を、あなたがたに教えてあげましょう。殺したあとで、ゲヘナに投げ込む権威を持っておられる方を恐れなさい。そうです。あなたがたに言います。この方を恐れなさい。
 人間ではなく、本当に恐れるべきお方がいます。イエス様は「殺したあとで、ゲヘナに投げ込む権威を持っておられる方を恐れなさい。」と教えられ、「この方を恐れなさい。」と繰り返し強調しています。この方とはいのちの創造者である全能の神です。
※ゲヘナはヒンノムの谷を意味するヘブライ語のゲーヒンノーム を語源とするギリシャ語「ゲヘンナ」に由来する語です。その谷は古代エルサレムの南端にあり、元来、エルサレムの城門の外にある深くて狭い谷底のゴミ捨て場でした。(ヨシュア記15章8節参照)そこでは、ごみを処分するために火が燃やされ続け、悪臭を放っていました。処刑された罪人の遺体や埋葬をされなかった遺体が捨てられる場所でもありました。今日、「ゲヘナ」は地獄の同義語として使われています。
 地獄は決して空想の産物ではなく、人を恐れさせるために都合よく考え出された作り話でもありません。人は死んだら地獄へ落ちるか、神の御もとへ行くかどちらかです。これこそ本当にある恐ろしい話です。私たちはこの世で殺されることを恐れるのではなく、永遠にゲヘナへ投げ落とされることを恐れるべきです。

4.恐れることはありません
12:6 五羽の雀は二アサリオンで売っているでしょう。そんな雀の一羽でも、神の御前には忘れられてはいません。
12:7 それどころか、あなたがたの頭の毛さえも、みな数えられています。恐れることはありません。あなたがたは、たくさんの雀よりもすぐれた者です。

 イエス様は「恐れなさい」と言われた後、今度は「恐れることはありません」と教えられました。神様は人間を地獄へ落とす権威を持っておられますが、本来、神様は愛であり、人間をこの上なく愛されているのです。雀は当時、貧しい人々のため安価で売られていた食材でした。そんな雀の一羽でさえ神様は忘れておられないのですから、人間を意味もなく地獄へ追いやられるはずはありません。神様がどんなお方かを知るなら、少しも恐れることはないのです。
 イエス・キリストには「恐れることはありません」と言う権利がありました。それはご自身が人の救いのために来られた救い主だからです。人の罪を赦し、救いを与えるために十字架に架かり、贖いの代価として血を流され、そのいのちをささげられたからです。
 イエス様が墓の中からよみがえり、今も天において働いておられることは、人間が死んで終わりでないことの証明です。ですからイエス・キリストを信じて罪を赦されるなら、ゲヘナへ投げ込む権威を持つお方を恐れる必要は全く無いのです。
12:8 そこで、あなたがたに言います。だれでも、わたしを人の前で認める者は、人の子もまた、その人を神の御使いたちの前で認めます。
12:9 しかし、わたしを人の前で知らないと言う者は、神の御使いたちの前で知らないと言われます。

ヨハネ5: 24 まことに、まことに、あなたがたに告げます。わたしのことばを聞いて、わたしを遣わした方を信じる者は、永遠のいのちを持ち、さばきに会うことがなく、死からいのちに移っているのです。

 今日の御言葉はクリスチャンに対する励ましでもあります。人の顔を恐れず、信仰を言い表しましょう。信仰ゆえに責められても、その人たちのために祈る心を持ちましょう。天においてあなたの報いは大きいのです。しかしゲヘナへ落とされる人々は永遠に苦しむのですから、彼らの救いのために心から祈りましょう。