本文へスキップ

心に響く聖書の言葉


思いわずらいからの解放



思いわずらいの多い現代です。

 聖書の中に、「知恵が多くなれば悩みも多くなり、知識を増す者は悲しみも増す」という言葉があります。現代の社会では、この言葉に納得させられます。文明社会にあって多くの方々が悩みの中にあります。そしてそれはただ単に精神的な障害にとどまらず、その人の健康にも大きく関わっていることが多いのです。ストレスが臓器障害や精神障害を引き起こすことはよく知られていることです。日本の精神医療は遅れていると言われ、ただ精神安定剤を投与するだけであってその問題の原因に触れようとしません。では、思いわずらいの原因はなんでしょうか?

思いわずらいの原因は?

A.罪の意識からくる

 人は罪を犯すと、罪の呵責のために苦しみもがきます。友達を裏切ってしまったり、愛すべき家族をないがしろにしたり、信頼され任された責任を果たすことが出来なかったりする時、私達は罪悪感に駆られ苦しみます。犯罪は言うまでもありません。しばしば、汚職を摘発された議員の秘書が自殺したという報道があります。罪の意識の典型と言えるでしょう。

B.ゆるさない罪
 私たちの悩みの多くは、人の罪を赦せないことが原因です。カウンセルに訪れる人のほとんどは、相手の悪口を喋りまくったあと、「本当に私は苦しんでいます。こんな状態なら死んだほうがましです」と嘆かれます。決して自分に非があることは認めません。… 確かにひどい相手かも知れません。しかし「ゆるさない」ことも罪であることを私たちは知らなければなりません。

 「ゆるせない!」の言葉の裏には「復讐したい」という怒りがあり、「相手が私以上に苦しめばいいのに」という願望があります。それは消すことが難しい憎しみです。

C.恐れ
 思いわずらいの原因のもう一つは恐れです。恐怖心を抱く対象となるのは人それぞれ違いがあるでしょう。幽霊が恐い人、高所、狭所が恐い人。災害に遭うのが恐い人。親や教師など人が恐い人、と様々です。それは自分が弱い人間であることを認めているから恐れるのです。

思いわずらいの解決は、イエス・キリストの福音にある



 イエス・キリストから赦しと神の愛を学ぶことによって私たちは
思い煩いから解放されます。キリストは、ご自分を迫害し死に至らしめようとする人々のために祈られました。十字架に架けられたとき、キリストは「父よ、彼らをお赦し下さい。彼らは何をしているのかわからないのです。」と祈られました。

 キリストは一度も罪を犯されなかったのに罪人のために自ら犠牲となられました。私たちが受けるべき罪のさばきを身代わりに受けられた、と聖書は教えています。

 キリストの福音の最もすばらしいことは、罪の赦しがあることです。イエス・キリストは私たちのいっさいの罪を背負って死なれ、三日目によみがえられました。信仰によってこの福音を受け取るときに、あなたのすべての罪が赦されると聖書は約束しています。この福音により、
罪の意識から解放されるのです。

 それは、キリストによって自分が犯したすべての罪を赦していただいた事を知る時、私たちも自分に対して悪いことをした人の罪を赦すことができるようになるからです。福音を信じる事により、
ゆるさない罪から解放されるのです。

 福音を信じるとき、神様に愛されていることを知るようになります。そうすると孤独感は消え、全能の神に守られているという安心感を持つことが出来ます。それで私たちは
恐れから解放されるのです。

 ロイドジョーンズという博士はイギリスのバッキンガム宮殿に仕える医師でした。その医療活動の中で博士が確信したのは、患者の多くが必要としているのは通常の医学医療ではなく、イエス・キリストの福音であるということでした。彼はやがて医師を止め、牧師となり福音を伝えることによって人々を救いに導いたのです。福音を知ることこそ、
思いわずらいからの解放の秘訣です。