心に響く聖書の言葉

聖書的シンプルライフ第七章


第 七 章  十字架によって



 聖書的シンプルライフにとって最も基本的な条件は、イエス・キリストの十字架を理解することです。福音を理解し、信じるときにクリスチャン生活が始まります。そして十字架の福音を深く理解するときに聖書的シンプルライフが始まります。


「十字架の福音によって救われた」と証しする時、私たちは何から救われたのでしょうか?・・・・地獄から救われた ・サタンの支配から救われた ・むなしい生き方(偶像礼拝、不品行生活など)から救われた ・神の怒りとさばきから救われた ・罪の奴隷から救われた  ・肉の奴隷から救われた(ローマ8:9) 等、さまざまな答えが挙げられるでしょう。十字架の福音を信じた人について書いてある聖書箇所をいくつか挙げたいと思います。


@新しく生まれた

Tペテロの手紙 1:3  私たちの主イエス・キリストの父なる神がほめたたえられますように。神は、ご自分の大きなあわれみのゆえに、イエス・キリストが死者の中からよみがえられたことによって、私たちを新しく生まれさせて、生ける望みを持つようにしてくださいました。

A贖(あがな)われた

コロサイ人への手紙 1:14 この御子のうちにあって、私たちは、贖い、すなわち罪の赦しを得ています。

Bむなしい生き方から贖い出された

Tペテロの手紙 1:18-19 ご承知のように、あなたがたが父祖伝来のむなしい生き方から贖い出されたのは、銀や金のような朽ちる物にはよらず、傷もなく汚れもない小羊のようなキリストの、尊い血によったのです。

C新しい歩み方をする

ローマ人への手紙6:4 私たちは、キリストの死にあずかるバプテスマによって、キリストとともに葬られたのです。それは、キリストが御父の栄光によって死者の中からよみがえられたように、私たちも、いのちにあって新しい歩みをするためです。

Dキリストのために生きている

ガラテヤ人への手紙 2:20 私はキリストとともに十字架につけられました。もはや私が生きているのではなく、キリストが私のうちに生きておられるのです。いま私が肉にあって生きているのは、私を愛し私のためにご自身をお捨てになった神の御子を信じる信仰によっているのです。


 十字架を信じる人は、「新しく生まれ、贖われ、生きる目的が変わり、新しい歩み方をする」と教えられています。ですから、クリスチャンになったという人が以前と変わらない生活をしていたら、救われているかどうか疑った方がよいでしょう。救われた人は新しい歩み方をするからです。新しい歩み方とはどういうものでしょうか?・・イエス様に従い、イエス様と共に歩むことです。


 色々なHowTo本がありますが、良いものもあれば悪いものもあります。たとえば子育ての仕方を教える本を選ぶときに、どれが良いのか判断するのは難しいことです。まず、何をもって「よい子供」と言うのか、その基準を知らないからです。しかし、信仰生活の基準ははっきりしています。イエス・キリストです。イエス様にならって歩むことが私たちの新しい歩み方です。


 聖書には他の模範も挙げてあります。アブラハムをはじめ旧約の聖徒たちにならえ。使徒パウロにならえ。諸教会にならえ。と聖書は教えています。つまり彼らの歩みを伝える聖書こそ唯一無二の指導書なのです。新しい歩み方を始められた人は本棚にあるたくさんの書物をすべて読まなくても、聖書に学べは良いのです。いたってシンプルです!聖書を学び、イエス・キリストの十字架の意味を深く知るなら、心がシンプルになります。イエス・キリストの最高の模範にならい、聖徒たちの良き模範にならうなら、私たちの生活はシンプルになっていきます。


ヤコブの手紙 1:21  ですから、すべての汚れやあふれる悪を捨て去り、心に植えつけられたみことばを、すなおに受け入れなさい。みことばは、あなたがたのたましいを救うことができます。


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