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心に響く聖書の言葉


教会とは?



 「教会は敷居が高くて・・」

 「私みたいな者が教会なんて、恥ずかしくて・・」

 多くの人にとって教会は行きにくい所のようです。しかし御安心ください。教会は神様のご計画のうちに立てられた祝福の場所です。多少の不安はあるかもしれませんが、一歩足を踏み出し、ぜひ教会へお越しください。

 教会とは、ギリシャ語で「エクレシア」と言い、「呼び集められた者の集まり」という意味があります。ですから本来、教会とは建物のことを言うのではなく、人々の集まりを指した言葉です。イエス・キリストの十字架とよみがえりの福音を通し、この世から召し出され、救い出された人々の集まりを教会と呼ぶのです。分かりやすく言えば「クリスチャンの集まり」です。

※それではクリスチャンでないと教会へ行けないのですか?と心配される方もおられるかもしれませんが、勿論、大丈夫です。どの教会も歓迎してくれます。

 聖書における教会の位置付けは重要なものです。つぎの聖書のことばを読んでください。

「また、神は、いっさいのものをキリストの足の下に従わせ、いっさいのものの上に立つかしらであるキリストを、教会にお与えになりました。教会はキリストのからだであり、いっさいのものをいっさいのものによって満たす方の満ちておられるところです。」エペソ1:22-23

 「教会はキリストのからだ」とは、キリストが教会を愛し、守り、支えられることを意味します。ですから教会に集う一人一人に、神様が恵みと祝福を約束しておられるのです。


教会はどんな所ですか?

 教会の活動の中心は日曜日の礼拝です。それは日曜日の朝にイエス・キリストが墓の中よりよみがえられたことを記念しています。カトリック教会では「ミサ」と呼んでいますが、プロテスタント教会等では一般に「礼拝」と呼ばれています。礼拝はクリスチャンのための集会ですが、信者でないと出席できないということはなく、ほとんどの教会では、礼拝時にクリスチャンでない方も歓迎しています。

 また多くの教会では、子どものための集会も日曜日に持たれています。その他にも教会ごとにさまざまな集会を持ち、信者、未信者の方々の出席を歓迎します。(特別伝道集会、聖書研究会、祈祷会、クリスマス集会、等々)

 教会には指導者として牧師や宣教師、長老らがおり、聖書からわかりやすく話をしてくださいます。教会のさまざまな活動を計画、指導し、また、個人的な相談などにものってくださいます。指導者の働きはとても重要なものであり、聖書には次のように書いてあります。

「この人々は神に弁明する者であって、あなたがたのたましいのために見張りをしているのです。ですから、この人たちが喜んでそのことをし、嘆いてすることにならないようにしなさい。そうでないと、あなたがたの益にならないからです。」ヘブル13:17

 あなたが教会へはじめて出席されるときには、前もって指導者の方に電話等で連絡しておくと良いでしょう。名前だけでも言っておくと、ずいぶん気が楽になるものです。

教会では、おもに次のことが行われます

1.賛美歌(聖歌)を歌います。
 賛美は歌謡曲などとは異なり、神をほめたたえるために歌います。それは喜びと感謝の歌です。歌のうまい下手などまったく気にする必要はありません。心からの賛美を神は喜ばれます。最近ではゴスペルソングを取り入れる教会も増えてきました。

2.聖書を読みます。
 神のことばである聖書を読みます。この聖書こそクリスチャンの信仰の源です。聖書は旧約聖書と新約聖書から成っています。詳しくは「聖書とは」のページをご覧ください。

3.お祈りをします。
 祈りは神様と話すことです。言葉を飾る必要はありません。悩んでいることや心配していること、また感謝していることや嬉しいことなど、素直な気持ちを神様に話します。信仰を持っていない方に対して「祈ってください」と頼まれることはありませんので、心配はいりません。

4.説教があります。
 聖書は初めて読むと分かりにくい箇所が多いものです。ですから牧師や宣教師らが聖書を分かりやすく解説してくださいます。また私たちの生活に適用してどのように歩んだら良いのかを示してくださいます。


5.献金をします。
 礼拝時には、献金の時があります。献金は人々のつまずきの原因にもなりうるので、慎重に取り扱われるべきものです。ささげられた献金は、教会運営の必要経費と福音宣教のため用いられます。献金は会費や月謝とは全く意味が異なります。クリスチャンが神様から受けた恵みに感謝してささげるものです。ですからクリスチャンでないかたは献金する必要はありませんので、心配なさらず教会へいらっしゃってください。献金の意味を理解した上で私も献金をささげたいという場合には、小さな封筒に入れて準備しておかれるとよいでしょう。

 多くの教会では貸出用の聖書や賛美歌の本が用意されていますので、持ち物の心配はいりませんが、ぜひ聖書をご自分で持たれることをおすすめします。教会のかたにどのように購入できるか尋ねれば、取りついでくださるでしょう。一般書店でも聖書を販売していますが、いくつかの翻訳がありますので、出席する教会で使っている翻訳の聖書を購入されるのが良いでしょう。

 よく「なぜキリスト教にはいろいろ教派があるのですか?」と質問されます。確かにキリスト教年鑑を見ても多くの教派、教団に分かれていて、どの教会へ行ったら良いのか迷ってしまいます。ほとんどの教会は同じ聖書を教えており、イエス・キリストの福音を宣べ伝えている教会ですので、心配の必要はありません。

 ですが、聖書を教えていながら全く違った教えになっている団体もあります。そのような偽りの教会や団体のことを、「異端」と呼びます。聖書では、異端が起こり、それは世の終わりのときまで存在する事を預言しています。聖書は異端について次のように教えています。

「しかし、イスラエルの中には、にせ預言者も出ました。同じように、あなたがたの中にも、にせ教師が現われるようになります。彼らは、滅びをもたらす異端をひそかに持ち込み、自分たちを買い取ってくださった主を否定するようなことさえして、自分たちの身にすみやかな滅びを招いています。」  Uペテロ2:1  

 ですから、異端の教会には注意してください。しかし、このような話をすると、キリスト教や聖書に対する不信感につながりやすいですが、次のように考えられると良いでしょう。ーー素晴らしい絵や宝石には必ずといってよいほど偽物が作られます。有名な画家の絵ならば贋作(がんさく)の絵が出回ります。その時に、「これだけ偽物が出回るようでは本物はたいしたことはないな。」と考える人はいないでしょう。偽物があればあるほど本物は素晴らしいはずです。ですから、偽りのキリスト教があるからといって、聖書の教えを無駄なものと考えないで下さい。聖書はあなたに永遠の救いを与え、あなたの人生を神様の祝福で満たすための大切な神のことばです。

 活動している団体の中では、エホバの証人(ものみの塔聖書冊子協会) 、モルモン教(末日聖徒イエス・キリスト教会)、統一協会(世界基督教統一神霊協会)は、異端とされています。これらの団体は聖書の教えから離れてしまっていますので、気をつけてください。

 日本にはたくさんの素晴らしい教会があります。そして神様はあなたが教会へ足を運ばれることを願っておられます。