心に響く聖書の言葉

神様のディスペンセーション


目   次

一、ディスペンセーションとは?

二、ディスペンセーションの歴史

三、ディスペンセーションの特徴

※山上の垂訓について

四、時代区分の仕方

五、八つのディスペンセーション

六、ディスペンセーションの救い

七、ディスペンセーションにおける教会

八、ディスペンセーションにおける王国

九、学びの終わりに

付録;ディスペンセーションチャート

このテキストは聖書解釈についての学びです。聖書解釈学と言うと固い学問のように聞こえますが、本来、私たちが聖書の教理を学ぶ前に知っておかなければならないことなのです。なぜなら解釈の仕方によってその人の教理や神学が定まっていくからです。聖書解釈について教えている日本語のテキストは数少ないのが現状です。このテキストが、心を尽くし精神を尽くして説教を準備されている諸牧師先生、そして御言葉を愛してやまない兄弟姉妹がたにとって聖書解釈の参考となればと願っております。

 このテキストはチャールズC.ライリー著「DispensationalismToday」を基礎テキストとして、神学校で教えていく中で作成したものです。多くの部分を基礎テキストに負うところがありますが、込み入った神学論争や批判等はほとんど削除し、誰にでも理解しやすくするために御言葉を挙げての説明を心がけてまとめていきました。また私なりの解釈や提案を数多く含めることにより、全体的には全く新しいテキストになっていると思います。

 初めてディスペンセーションを学んだ時の衝撃を今でも忘れません。聖書中の疑問がつぎつぎと解決していきました。学び進めるごとに神様が驚くほど奥深い御計画を持って人間の歴史を導いておられることを知りました。まさに聖書が見えてくるという経験でした。

 「聖書を正しく解釈する事は重要なことである」という考えに、すべてのクリスチャンの方々は賛成してくださるでしょう。その目的のためにこのテキストがお役に立てればと願う者であります。無論、ディスペンセーションに反対意見をお持ちの方々も多いことと存じておりますが、比較研究のために最後まで目を通していただけるなら、それもまた私の願うところであります。

山添 浩二

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